約40年間続く、週1回の主婦モニター会議
和装バッグからの創業で、生活者の声を生かした商品開発に特化した当社。生活用品を生み出すには、家事のプロである主婦から聞くのが一番と、主婦モニター会議を始めたのは1981年(昭和56年)です。
現在も変わらず続けている会議の開催日は、毎週金曜日。30~50代の主婦モニター5人と開発担当スタッフが集まり、午前中はフリーテーマで、モニターによるプレゼンからスタート。普段の生活から思いついたアイデアや要望を発表してもらいます。
午後からは、商品開発スタッフと共に、開発中の商品の練り直しや、使用テストの報告などを中心に、午後4時まで活発な意見交換が続きます。
家にいながら
社会参加ができて楽しい
モニターは1回の求人につき、300人ほどの応募があります。契約更新の期間は数ヶ月間ですが、長いと3~5年続けていただくケースも。週に1回の会議に参加、会議のたびに3案件以上のレポート提出に加え、使用テストなど、実はハードな仕事です。彼女たちのモチベーションを高めているのは、家にいながら社会参加をしているということ。自分たちのアイデアがメーカーを動かし、商品として実現することに充実感を覚えるといいます。
モニターとコーディネーターの絆
主婦モニター会議を40年近く続けることで、周囲の企業様から「秘訣を教えてほしい」「指導してほしい」と言っていただけることがあります。当社の開発担当スタッフは、主婦モニターをまとめていく敏腕コーディネーターでもあります。様々なアイデアが会議で発表されますが、価格や製造工程を考慮すると、実現できるのは1割程度と、そう多くはありません。モニターたちが商品開発への情熱を失わないよう、フォローしながら会議を進めていくのがコーディネーターの腕の見せ所です。モニターとコーディネーターとの強い絆が、新しいアイデアを引き出す原動力のひとつになっています。